サービス比較

医療機関向けの院内連絡ツール比較|ラクパス・LINE WORKS・安否確認サービスの違い

病院・クリニック・介護施設で「職員への連絡」をデジタル化しようとすると、ビジネスチャット、安否確認の専用サービス、 医療特化のグループウェア、インシデント管理システムと、性格の違う製品が候補に並びます。 どれも良い製品ですが、カバーする範囲が違うため、そのまま横並びにすると判断を誤りやすい領域です。 このページでは、各社が公式サイトで公表している情報をもとに、範囲と費用を整理しました。

※本ページに記載した他社の料金・機能は、2026年8月10日時点で各社の公式サイトに公表されていた情報(税別・1ユーザーあたり月額に換算)です。料金やプラン内容は改定されることがあります。 ご検討の際は必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。公式に金額の掲載がないサービスは「非公開(要見積)」と記載しています。 また、比較表の「×」は専用機能としての提供がないという意味で、 「絶対に実現できない」という意味ではありません。

比較の前に。候補は「4つの畑」に分かれています。

同じ「院内の連絡ツール」に見えても、設計思想がまったく違います。ここを分けて考えると、比較がぐっと楽になります。

① ビジネスチャット/グループウェア(汎用)

LINE WORKS・Chatwork・Slack・Microsoft Teams・サイボウズ Garoon・kintone

日々のやりとりには強い一方、安否確認・電子稟議・ヒヤリハット報告は、標準では持たないか、自分たちで作り込む前提になります。全業種向けのため、医療特有の様式や配信先の考え方は含まれていません。

② 安否確認の専用サービス

トヨクモ 安否確認サービス2・ANPIC・安否コール

災害時の一斉配信と集計に特化しており、この領域の完成度は高いです。ただし日常のお知らせ・チャット・稟議・ヒヤリハットは範囲外のため、別のサービスが必要になります。

③ 医療特化のグループウェア/臨床連携

CoMedix・e³hospital・Medical Care Station・Join

医療現場を理解した製品群ですが、用途はそれぞれ異なります。Medical Care Stationは院外の多職種と患者単位でつながるもの、Joinは急性期の医師間連携(プログラム医療機器として薬事承認を取得)で、いずれも職員ポータルとは目的が別です。

④ インシデント/医療安全システム

ファントルくん・SafeMaster

報告の分析や統計、eラーニングまで踏み込んだ医療安全部門向けの専用システムです。分析の深さが必要な段階では有力な選択肢になります。日常のお知らせやチャットは別途必要です。

ラクパスは、この①②④にまたがる範囲を1契約・1画面・1つのIDにまとめた職員ポータルです。だからこそ「どれか1つの機能の深さ」では専用ツールに譲る部分がありますが、 後述のとおり、費用と運用の手数は大きく変わります。

コスト比較:複数ツールを別々に契約した場合 vs ラクパス(100名/300名/500名)

チャットと安否確認を別々に契約した場合と、ラクパスPRO(1人あたり月350円・税別)を比べます。 ここでは各社が公表している定価で機械的に計算しています。実際は各社の割引やボリューム条件で変動します。

ケースA:ビジネスチャット+安否確認サービス(2社契約)

LINE WORKS STANDARD(450円/人・月・年額契約)+ トヨクモ 安否確認サービス2 プレミアプラン(人数帯ごとの月額固定)。いずれも2026年8月10日時点の公表価格・税別。

職員数チャット(月)安否確認(月)2社合計(月)1人あたりラクパスPRO(月)年間の差額削減率
100名45,000円11,800円56,800円568円35,000円▲261,600円約38%
300名135,000円17,800円152,800円約509円105,000円▲573,600円約31%
500名225,000円23,800円248,800円約498円175,000円▲885,600円約30%

この2社の組み合わせには、電子稟議・ヒヤリハット報告・AI院内案内・意見箱・監査ログ・月次運用レポートは含まれていません。 ラクパスPROはこれらを含んだうえでの金額です。

ケースB:さらに電子稟議(ワークフロー)を足した場合

ケースAに、電子稟議のサービスを仮に1人あたり月300円(税別)と置いた場合の試算です。 ワークフロー製品の価格は各社で幅があるため、ここでは特定の製品名ではなく仮定値として計算しています。実際の金額は各社にご確認ください。

職員数3点合計(月)1人あたり3点合計(年)ラクパスPRO(年)年間の差額削減率
100名86,800円868円1,041,600円420,000円▲621,600円約60%
300名242,800円約809円2,913,600円1,260,000円▲1,653,600円約57%
500名398,800円約798円4,785,600円2,100,000円▲2,685,600円約56%

金額だけの話ではありません

3社に分けると、契約先が3つ、請求書が3枚、管理画面が3つ、職員のログイン導線が3本になります。担当者の手間と、職員の「どこに入ればいいのか分からない」は、金額に出てこないコストです。

ヒヤリハットはまだ入っていません

インシデント管理システムは各社とも価格非公開で、別途の月額と初期費用が乗るのが一般的です。ラクパスはBASIC以上に標準で含まれています。

初期費用と契約期間も見てください

安否確認の専用サービスには初期費用が25,000円〜、あるいは80,000円〜かかるものがあります。ラクパスは初期費用0円、最低契約期間なし、いつでも解約できます(解約後はFREEへ降格し、データは消えません)。

ラクパスの料金の詳細は料金プランをご覧ください。

機能・条件の比較表

各社の公式サイトに公表されている情報をもとに整理しました(2026年8月10日時点)。表は横にスクロールできます。

比較項目ラクパス for HospitalLINE WORKSChatworkSlackMicrosoft Teamsサイボウズ Garoonkintoneトヨクモ 安否確認2ANPIC安否コールMedical Care StationCoMedixe³hospital
提供会社Central MedienceワークスモバイルジャパンkubellSlack(Salesforce)日本マイクロソフトサイボウズサイボウズトヨクモアバンセシステムアドテクニカコラボプレイスメディシステムソリューションシステムリサーチ
医療・介護に特化×××××××××◎(多職種連携)
料金(税別・1人あたり月額)0円〜350円450円〜700円〜925円〜599円〜900円1,000円〜人数帯ごとの固定額年額・人数帯課金固定額+初期費用0円/300円非公開非公開(病床数課金)
無料プランの人数上限200名(履歴90日)30人100人人数制限なし(履歴90日)なしなしなしなし(30日試用)なしなしありなしなし
最低契約20名分・期間縛りなし5ユーザー(Pro)10ユーザー10ユーザー50ユーザー枠50名枠年契約が基本要相談要相談
初期費用0円0円0円0円0円0円0円0円25,000円〜80,000円〜0円要相談要相談
お知らせ配信(部署別・既読の見える化)××
院内チャット×××
電子稟議(多段承認)×××××××
ヒヤリハット報告×××××××××(別製品)×
安否確認×××××××
AI院内案内××××××××××
監査ログ◎(PRO)○(上位)非公表非公表非公表
職員のアプリインストール不要(PWA/LINE連携)必要必要必要必要実質必要実質必要不要不要必要/不要の併用必要PC中心PC中心
本文が提供会社から見えない旨の明示非公表非公表非公表非公表非公表非公表非公表非公表非公表

凡例:=中核機能として標準提供/=提供あり/=自作・代替運用で実現可能/×=専用機能としての提供なし・範囲外/=該当せず

「非公表」は、各社が公式サイトで明言していないという意味であり、対応していないという意味ではありません。 「△」は、Power Platformやkintoneのように、院内で作り込めば実現できる領域を指します。ただし作る人と、作ったものを直し続ける人が必要になります。

Medical Care Stationは院外の多職種と患者単位で連携するサービス、Joinは急性期の医師間連携のサービスで、いずれも職員ポータルとは用途が異なります。 比較のために同じ表に並べていますが、優劣を示すものではありません。

他社の社名・製品名はテキスト表記にとどめ、ロゴ・商標は使用していません。

ラクパスが向いている場合/向いていない場合

向いている場合

  • ・現場職員の多くが業務用PCを日常的に開かず、スマホが主な連絡手段になっている
  • ・お知らせ・安否確認・稟議・ヒヤリハットを、できるだけ1つにまとめたい
  • ・院内にシステムを作り込める担当者がいない、または他業務と兼務している
  • ・私物LINEのグループ運用から抜け出したい(退職者のアクセスが不安)
  • ・まず小さく始めて、合わなければ止められる条件で試したい

他社のほうが向いている場合

  • ・インシデントの統計分析やeラーニングまで深く踏み込みたい(医療安全の専用システム)
  • ・電子カルテとのシングルサインオンが必須要件になっている
  • ・院外の医師・ケアマネ・薬剤師と、患者単位で情報連携したい
  • ・急性期の画像共有や救急連携など、臨床そのものを支える仕組みが必要
  • ・すでにMicrosoft 365を全職員に配布済みで、作り込める人材も院内にいる

セキュリティは、認証の有無ではなく実装でご説明します

ラクパスは、医療法人の理事長・院長・事務長と共同で開発し、実際の医療機関で運用しながら作っています。 第三者認証の取得状況にかかわらず、実装の中身を具体的にご説明できるよう資料をご用意しています。チャット・意見箱・稟議の本文は当社からも閲覧できない設計で、法人間はデータベースの階層で完全に分離し、データは国内リージョンに保管しています。 管理画面はメールOTPの二段階認証(5回失敗で15分ロック)、全操作に監査ログ(IP・端末)を残します。クレジットカード番号は決済代行会社が扱い、当社では保持しません。 ご判断は、実際に触っていただいた御院の職員の反応で決めていただければと思います。

設計の詳細は安心の設計をご覧ください。

医療機関がツールを選ぶときのチェックリスト10項目

ラクパスを選んでいただくかどうかにかかわらず、この10項目を先に決めておくと、比較検討がぶれません。 稟議書に添付できるよう、そのまま使える粒度でまとめました。

  1. 1

    現場の全職員に届くか(PC前提の設計になっていないか)

    看護・介護・リハ・調理・清掃・送迎まで含めると、業務用PCを日常的に開かない職員のほうが多数です。PC前提のグループウェアは、導入しても「見ていない層」が残ります。スマホの画面で完結するかを確認してください。

  2. 2

    職員のスマホにアプリのインストールが必要か

    私物スマホへのインストールは、パート・非常勤・高齢の職員ほど抵抗が出ます。「入れてください」と言った瞬間に導入率が落ちる論点なので、ブラウザやホーム画面追加で使えるかを見てください。

  3. 3

    部署別の出し分けと、既読の見える化ができるか

    全職員に同じ内容を流すと読まれなくなります。病棟・外来・事務・厨房といった単位で出し分けられるか、誰が読んでいないかまで分かるかが、周知の確かさを決めます。

  4. 4

    災害時に「未回答者が誰か」を個人単位で追えるか/訓練モードがあるか

    回答率だけ出ても現場は動けません。未回答者の一覧から直接電話できるか、平時に訓練として回せるかを確認してください。BCPの実効性はここで差がつきます。

  5. 5

    ヒヤリハットがスマホ数十秒で出せるか、月次集計まで自動か

    報告が集まらない原因のほとんどは、書式の重さです。入力の手数と、集計・CSV出力までが自動かどうかを見てください。医療安全委員会の準備工数がそのまま変わります。

  6. 6

    稟議の滞留が見えて、自動で督促がかかるか

    多段承認に対応しているかだけでなく、「誰の手元で何日止まっているか」が見えるかが要点です。金額上限や代理承認の設定があるかもあわせて確認してください。

  7. 7

    退職・異動のときにアクセスが確実に切れるか

    私物LINEのグループ運用が危ないのはここです。退職者の端末に院内情報が残り続けない仕組みになっているか、必ず確認してください。

  8. 8

    本文を提供会社が読めない設計か/保管は国内か/監査ログはあるか

    意見箱やハラスメント相談を機能させたいなら、「運営会社にも見えない」と明示できるかが分かれ目です。あわせてデータの保管リージョン、全操作の監査ログ(IP・端末)の有無も確認してください。

  9. 9

    契約条件(最低人数・最低期間・初期費用・解約後のデータ)

    初期費用が数万〜十数万円かかるサービス、年契約が前提のサービスがあります。合わないと分かったときに抜けられるか、解約後にデータがどうなるかまで見ておくと安全です。

  10. 10

    結局、何社と契約することになるか

    チャット・安否確認・稟議・インシデント管理を別々に選ぶと、契約先も請求書も管理画面も職員のログイン導線も増えます。月額の合計だけでなく、この運用負荷を必ず計算に入れてください。

各機能の具体的な作りは機能一覧から、現場での使いどころは現場のお困りごとコラムからご覧いただけます。

よくある質問

すでにLINE WORKSを使っています。乗り換えが必要ですか?

必ずしも乗り換える必要はありません。LINE WORKSは優れたビジネスチャットですが、安否確認・電子稟議・ヒヤリハット報告の専用機能は含まれていません。チャットはそのまま使い、足りない領域だけをラクパスで補う使い方もできますし、まとめて1つにして契約と管理画面を減らす使い方もできます。まずはFREE(200名まで0円)で並行してお試しいただくのが確実です。

掲載されている他社の料金は、いつ時点のものですか?

本ページの他社料金は2026年8月10日時点で各社の公式料金ページに公表されていた金額(税別)です。料金やプラン内容は改定されることがありますので、実際のご検討時は必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。公式に金額の掲載がないサービスは「非公開(要見積)」と記載しています。

職員100名の病院だと、ラクパスは月いくらですか?

PROプランは1人あたり月額350円(税別)ですので、100名なら月35,000円(税別)です。BASICなら1人200円で月20,000円(税別)。登録200名までのFREEプランは0円で、利用期限なくお使いいただけます(FREEでは部署10・稟議1ルート・AI資料1本まで、過去90日分の閲覧という制限があります)。有料プランは最低20名分から、以降は1人単位で調整できます。

安否確認の専用サービスと比べて、機能は足りますか?

細かな配信ルールの作り込みでは専用サービスに分がある部分もあります。一方でラクパスは、回答するまで他の画面に進めない全画面表示、2タップでの回答、未回答者の色分け一覧からのタップ発信、訓練モード、気象庁の防災情報XML連携(震度5弱以上で管理者へ開始を提案。自動開始はしません)を備えており、日常のお知らせやチャットと同じIDのまま使える点が違います。まず回答率を上げることが目的であれば、十分にお使いいただけます。

電子カルテと連携できますか?

電子カルテとの連携機能はありません。ラクパスが扱うのはカルテの外側、つまり総務・人事・医療安全・災害対応の連絡です。カルテに触れないぶん、情報システム部門の審査やセキュリティ上の影響範囲が小さく、導入の判断が速く進みやすい領域です。

契約前に、どこまで無料で試せますか?

30日間のPRO無料体験をご用意しています。クレジットカードの登録は不要で、期間が終わっても自動課金は発生しません。体験終了後はFREEプラン(登録200名まで0円)に切り替わり、それまでのデータは消えません。

比べるより、触っていただくのが早いと思います。

30日間PRO無料体験はカード登録不要・自動課金なし。登録200名までのFREEプランは0円でお使いいただけます。